子供と英語絵本のある暮らし

英語絵本がいっぱいの子供英語教室 Kashiwagi English Roomから~

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肌の色の違う子と”I Have a Dream” 

 

私は月に1度、両親がいろんな国籍を持つ子ども達の英語のクラスを担当させてもらっています。年齢構成は、年長~小二というクラス。
(* Kashiwagi English Roomとは、別の活動です。)
そのクラスで、Martin Luther King Jr.のI Have a Dreamのお話をシェアできないものか、と考えました。
先月、マーブルズの小口真澄先生のワークショップに参加し、ずっと心の中に何か熱いものが残っていた私。
今日のレッスンプランのうち、公表している部分については私のオリジナルですが、暗誦方法等につきましては、真澄先生のご指導によるものであることをお断りしておきます。

I have a dream
that one day in Alabama
little black boys and black girls
will join hands with
little white boys and white girls
as sisters and brothers….

(スピーチの原文のとおりではありません。絵本では、子ども達に分かりやすく変えてあるようです。)

そのグループの子ども達は、わが息子のようなまったくの日本人が半分、あとは、ウガンダ人、ブルガリア人、イギリス人、トルコ人…みんな本当に肌の色も目の色も違うのです。

美白、美白♪と浮かれる割にすっかり焼けている私、正直自分の肌の色がイエローであることを意識したことが、ほとんどありませんでした。まったくオオボケです。
(そのことで滞米中嫌な思いをしたことが一度もなかった、というのは、よほど甘やかされた環境だったのでしょうね。)
○○くんはお父さんがアフリカ人だから、Black and yellowでしょ。
□□くんはお父さんがイギリス人だから、white and yellowでしょ。
あれ?☆☆ちゃんのお父さんはトルコ人。何人種になるんだろう?私、そんなことも知らなかったんだ!
そこから少しずつ、肌の色のことを調べていきました。
(ちなみに、トルコ人は、元をただすと白人種にカテゴライズされるのが一般的だそうです。肌の色が濃いインド人もですって。アジア人=黄色人種、ではないのですね。)
肌の色の問題がいかに複雑かを知るにつけ…私の中に、いろんな葛藤が生まれてきました。

見た目が日本人とは少し違うことで、既にいろんな思いを味わってきた子達です。
彼らを傷つけることを言ってしまいはしないかと。

同時に、仲良く遊ぶときもけんかするときも肌の色の違いはまったく関係のないことを、誰よりも知っているはず。
鼻ペチャ純日本人のパピーも、彼らと本当に仲がいい。
むしろ、この子達にあらためて肌の色の話をする必要があるのだろうかとさえ、思いました。

悩んで悩んで、マサミ姐さんに相談。答えは
「いんじゃない?やってみれば?」

さすが、マサミ姐さん。そんだけかいっ!(笑)
でも、この一言で、肝を据えることが出来ました。

ドキドキドキドキ、緊張感いっぱいのクラス当日、私は2時間目。
あ、緊張しているのは私だけで、子ども達は1時間目ですっかり楽しい思いをさせてもらい、いつものごとくハイな気分。

まず取り出したるは、リサ(Lisa’s Baby Sister)とガスパール(Gaspard on Vacation)。
「なんで?」と姐さん。
だって、黒と白だもん。They are very good friends, and have no problem even though they are different in colors of skinでしょ。…colors of skinじゃなくてcolors of furか。ま、いいや。
リサ・ガス二人のやんちゃぶりと友情に、子ども達と大笑いした後、
Peter’s Chairを取り出す。
さすが、このクラスの子ども達はこの本をみんな知っています。下に妹が生まれて、それが気に入らない男の子、ピーター。
White Lisaも、Black Peterも同じような悩みがあるんだねー。
と、言いたかったが、子ども達聞いていたかどうか定かでない。

Do you know what color your skin is?
What about your parents’ skin?
この辺りから、益々緊張してくる私。センシティブなところに踏み込んでいるだろうか…?
ところが子ども達は、「知ってる。僕は黄色」
「僕は黒・黄?」
"My dad is white and mom is yellow."
と普通に聞いている様子。
じゃあ、President Obamaは?
“Blaaaaaaaack!”
子ども達は叫ぶけど、”No, his father was black, but his mother was white.”
正確なことを伝えます。
そして、あの本を取り出す。じゃあ、表紙のこの人は何色だろう?―そう、completely black.
And he is called an African American.
African Americanの人達がどれほど過酷な歴史を背負ってきたか―その話をするには、とても時間が足りないし、彼らの人生経験も足りないと思ったので、深く追求することはやめました。

そして、話は1950年代。アメリカ南部の町でいたるところで、”White Only”のサインが見られたことから始めました。私もそこらへんのいろんなものに、ぺたぺたとサインを張りました。椅子、ホワイトボード、ペン、CDプレイヤー…。子ども達がふざけて、そのサインのついたものに触ろうとするので
”NO! You are not allowed to use it,
because you are yellow, you know?”
とシビアに叫ぶ。
朝方まで練習した(一夜漬けとも言う!)、一人芝居もやってみました。
歌を歌いながら行進する黒人達。キング牧師のスピーチ。そして暗殺される瞬間。
子ども達が、少しずつ身を乗り出してくるのが分かりました。

それでも公民権運動の重さを理解するには、まだ幼い子らです。
焦らなくてもいい、と自分に言い聞かせました。

彼らの最後の、そして唯一の質問。
「なんで、殺されちゃったの?」
Good question! でも、答えられませんでした。
そしたら、”Because he was black.”とマサミ姐さんが一言。
わかるような、わからないような顔をしていましたが、私はちょうどいいと思った。なぜ、黒人であるがために殺されたのか? 答えが出るのはずっと後でしょう。

そして肌の色の違う子達7人で、I Have a Dreamのスピーチを暗誦しました。
元気印も、今だけは封印。
どうか、その重さだけは感じてほしい―。
Momsの前で一生懸命スピーチする子ども達。頑張りました。
そのときの目の輝きに、私は心打たれました。
意味が分からなくとも、その経験だけは心のどこかに留めておいてほしい、と思いました。

ちなみにパピーはその夜、「見て見て!」と父親に言って、勝手にこうアレンジして暗誦していました。(下線部がパピーの付け加えたところ)

…little black boys and black girls
will join hands with
little white boys and white girls
and little yellow boys and yellow girls
as brothers and sisters!...


すべては、真澄先生が私に蒔いて下さった種から始まりました。
なんと大きな実のなる種だったのだろうと、あらためて感じています。

そしてここは、私にこんな貴重な経験をさせ、たくさんのことを学ばせてくれる、大切な場所。他のクラスを担当してくれるママ=先生達にも、とても刺激されます。
そしてパピーにとっては、肌の色を超えて幼いなりの友情を育んでいる、大切な場所。(彼にしてみれば、普通の友達が増えている、だけかな。)
こんな機会を戴けて、本当に感謝です。
これからも、頑張ろうと思います。
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category: 英語講師として思うこと

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英語絵本を使ったレッスンをしたい先生へ 

 

これは、これから絵本で小さな子ども達に英語を教えようと考えていらっしゃる、お一人の若い先生へのメッセージです。
私の書く拙いブログに「共感します」といつも丁寧な心のこもったメールをくださいます。ありがとうございます。アドバイスなどおこがましいと思いつつ毎度お返事を書きながら、励まされているのは私の方です。私は私のやり方で、頑張っていかなきゃ!と、心引き締まる思いです。
まだお会いしたことのないM先生に、今日はこの場を借りて、エールを贈ります!
と同時に、英語絵本でお教室をやっていきたいけれど…と二の足を踏んでいるたくさんの子ども英語の先生方へ、私の思いをお伝えできれば、と思います。

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M.Y先生へ

お返事が遅くなり、申し訳ありません。
先日のセミナーはいかがでしたか?私もまだ出席したことのない、先生のセミナーなので、今度お話を聞かせてくださいね。

初めての英語のレッスン、お疲れ様でした。
ご丁寧に報告くださり、ありがとうございました。
大変だったでしょうね。でも、始めの、大きな一歩だと思います。

「プログラムどおりにはいかなくって…」と仰ってましたね。
痛いほど、お気持ちは分かります。
私も最初の頃は、そういうことがよくありました。

子ども達、なかなか絵本を見てくれない。
英語なので、はなから理解しようとしない。
反応がない。
で、盛り上がらない。
段々騒がしくなって―
叫び始める私。
どっと疲れて、「今日のレッスンはなんだった」状態。

今は、プログラムそのものを子供の流れを中心に立てているので、「プログラムどおりには」ということが、随分少なくなりました。
そのお話をします。

まず、掴み。
こどもたちの心をぱっと引き付ける瞬間芸・一発芸(?)は、慣れと共に、少しずつ身についていきます。ご心配なく。
でも瞬間芸だけでは、長くは続きません。
つまり、その類の芸の習得にあまり心を砕かなくてもいいってことです。

子供に考えさせて、考えさせて、子ども達の中に思いを溢れさせたい!
いつも私はそう思っています。
ところが多くの英語教室の場合、考えさせる、というより、覚えたことを思い出させる作業の方が多いような気がします。
例えば、What date is it today? と質問し、子ども達に答えさせる。子ども達の頭の中。
「うーんと、うーんと、dateは日付だから…今日は7月だっけ?June? 違う、Julyだ。」
…これは、考えているのではなくって、ただのメモリーゲーム。よく覚えている子が、ただ優秀とされるだけ。
(ちなみに我が息子に質問すれば、「自分でカレンダー見なよ」と言うだろうなー)

さて、こんな本があります。
Would you rather… (by John Burningham)
この絵本を子ども達と読むと、みんな必死になります。
「どれならいい?」―究極の選択、オンパレード。
例えば、どうしても食べなければいけないとしたら、どれ?
? spider stew (クモのシチュー…)
? slug dumpling (なめくじのだんご…)
? mashed worm (つぶしたミミズ…)
? snail shake(でんでん虫シェイク…)
きゃ~~~~ぁっ!!!!
大騒ぎしながら、みんな必死です。
「クモなら許せる!クモなら、にゅるにゅるしてない!」
「口から、クモの足なんかはみ出したら、どーすんだよっ」
「マッシュにしちゃったんなら、ミミズでも大丈夫じゃない?」
「え~うっそぉ~、気持ち悪いよぉ」
「私、でんでん虫シェイクだったら冷たくって、飲めるかも。」
「信じられない!」

Now please raise your hand when you think it’s OK and better than the others.
Then,ready? Anybody think No.1 Spider stew is accetable?
Next, anybody think No.2 is OK?
こんな風に、子ども達に手を挙げさせます。

どれなら許せるか、どうしてか?理由もあわせて、みんなが真剣に(どーでも良いこと、あり得ないことなんだけど(笑))考え、思いを込めてしっかり手を挙げます。
その、一人ひとりの輝いた表情が私は大好きなのです。

まずは子ども達を良く見る。
こちらが引っ張らなきゃと気張らず、子ども達に付いて行く。脱線にも出来るだけ付き合う。
そうすることで、子ども達は生き生きと、自分の頭で考え始めるようです。
その、子ども達の世界の中に自分(大人、親、先生)も飛び込んで初めて、私から子ども達へ何かを教える、というか与える、準備が出来るような気がします。
逆に、子どもワールドの外で、いくら大人が綿密なレッスンを計画しても、その計画の中に、
「私がこう尋ねると、子ども達がこう答える…」
そういう案があると、そこで躓く、というのが私の経験から出た結論。

そして、彼らの目を見ること。
大きな声で反応してくる子は分かりやすいです。
でもただニコニコみているだけ、何も話さない子でも、よーく観察してみると…、
眼がキラキラしているんです!
そういうときは、すごく嬉しい。
クラスやレッスン全体が盛り上がるときって、盛り上げ役の子ばかり観てしまうけど、
眼と眼でコミュニケーションとれるんだなあ、と実感。

そうそう、ご自分の選んだ絵本の力を信じていますか?
子ども達の心を動かす絵本を選んでいる自信はありますか?
(絵本を見る目も、経験によって養われてきたなーと、とりあえず絵本と7年ばかし関わってきた私。)
きっと、これからですよ!私もこれから!と思っています。
この先の絵本との出会いを思うだけでドキドキします。

でも実は私、子ども達に考えさせるネタになるものは、絵本に拘ることはないと思っています。
私は絵本が大好きだし、美しい言葉や絵に溢れているから、という理由で、これを選んでいるけれど。
英語を通して―
サイエンスの実験をする。子ども達の好奇心がムクムク!
思いっきりアートな世界に浸ろう。そこで自分を表現する術を見つかるかもしれない。
音楽の世界。英語特有のリズムにのってみよう♪
そして英語劇体験で、その人物の考えにまで思いを馳せる。…とか。

そんなことすべてが、「英語で考える」と言うこと!
(私は私の得意な分野だけ、やらせて戴きます…)

「英語で考える」レッスンが出来たら、素敵だと思います。

レッスンがひとたびスタートしたら、あとは子ども達に寄り添ってみよう。
まずはそんな心構えで始めてみてはいかがでしょうか?
メールから、いつも真摯な姿勢が伺われるM先生のことですから、きっと、M先生のやり方に共感され、ついてくる生徒さんに、きっと出逢われると思います。
M先生のご健闘を祈ります。
Good luck!まる

柏木由里子より
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