子供と英語絵本のある暮らし

英語絵本がいっぱいの子供英語教室 Kashiwagi English Roomから~

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幼児から取組めば誰でもバイリンガルになるのか? 

 

オーストラリアの話の途中に、どうしても書きたいことが出てきてしまいました。

つい先日、ある有名な英語育児ママさんのブログで、議論が白熱していました。
そのブログには、
「高額教材ナシ、両親英語ダメ、普通幼稚園、公立小学校でバイリンガル。小学2年生。6才で英検2級合格!」
そんなサブタイトルがついています。それは全部本当です。その男の子、6歳でハリポタを原書で読んじゃう力もあります。タイトルはもっとインパクトがあります。

どうやったらこの方のお子さんのようになるのか、みんな、飛びつくだろう、と想像できます。
記事は威勢が良いし、楽しいし、ふーんと思うことをたくさんかいておられます。いろんな方からの質問にも精一杯のお返事をしていらして、そのお人柄のせいもあってファンも増える一方。わかります。
そして、自分の経験を元にバイリンガルを育てる方法に関する記事を書き始められました。まずは、今まで皆が夢中になってきたやり方についての批判です。私は、その批判については、かなり同意できる部分もあると思います。しかし、批判をすれば批判を浴びる。
人格否定じみた「?」と思える発言も入り混じって、大論争になってしまいました。

とてもその論争に加わる勇気はなかったけれど、私にはどうしても素通りできなかったところがあります。

その方曰く、
「幼児から始めたら誰でも英語くらい喋れるようになる。うちの子くらいなら誰でもなれると思う。」

誰でも?
これまでたくさんのお金と力を注いで英語育児に取組んできたのに、我が子が英語から遠のく一方のお母さん達、
「じゃあ、私のやり方がまずかったの? どこが? 教材、間違ってた? うちの子とブログのあの子はもともとの才能が違うの?」
って思ってしまう。そしてその焦りの矛先は
―子供たちなのです。
お母さんが頑張れば頑張るほど、子供達は辛い状況になっていくのではないか。
私は、それが怖かった。

私もかつては、この教材があれば、とか、英語の必要な環境を作ってあげれば、と幻想を抱いたこともありました。でも今、英語の必要のない世界で生きている子供達が英語を話すのは、自然なことではないと考えています。どれだけの環境を作りあげたって、英語を話さないほうが、絶対に自然です。
「誰でも」「英語くらい」「喋れるようになる」
そんなふうには思わない。

さて、パピーも英語を話したりしません。
勿論、英検なんてとれません。未だに一人読みはしません。
で、私の英語育児が失敗だったかというと、私は彼の中に英語ということばはきちんと息づいていると思う。
だって、英語で語りかけてあげた絵本で感動することが出来るんだもの。絵本の中で出会う英語に反応し、笑ったり、幸せな気持ちになったり―そうして世界を広げることが出来る。

「英語絵本でコミュニケーション」という冊子を書かれたキムラ先生が、その中で、こんなことを仰っていました。
「子供の知性を育てるのは大切だけれど、知性のベースになるのが感性。
しっかりした、大きくて豊かなベースがあってこそ、知性が上積みされていく…。」
そう。
知性の前に、まずは感性を育んであげたい。と、私も思います。
でも、それは目に見えないもの。
だから、何よりゆったりした気持ちでいたいと思うのに。

その方の、
「(英語育児をしてきたことを)『親子で楽しめたから良かったです』それで満足なの? ぺらぺらにしたいんじゃないの?」
というような勢いが、私は怖いなと思った。
親子で楽しんでいたら、英語の蓄えという結果がついてきた、
私はいつもそうでありたいと思っている。

そしてあのブログの論争に、こどもたちの意見は当然ながら出てきません。
子供達の誰が「バイリンガルになりたい」と言ったのか。
「英語なんていらない」と子供達が悲鳴を上げているような気がする。
インプット、アウトプットと大人たちが騒ぐ。(こちらのブログも良かったらどうぞ。)
「僕達はコンピュータじゃない!」

きっと、そのブログの主人公である男の子は、お母さんの愛情いっぱいに、そして英語を通していろんなことを感じ、学び、成長してきたのでしょう。そして、おまけで、英検2級やハリポタ読破がついてきたのだと思います。
でも、あんな刺激的なタイトルをつけていると、みんなその「おまけ」であるはずの「結果」と、その結果に至るまでの方法論にだけ飛びついてしまうような気がする。
当たり前だけれど、彼は彼。
パピーはパピー。
自戒を込めて書きます。
世の中の溢れる情報に流されず、もっと自分の子に寄り添って、自分が子供にどうあって欲しいと望むより、子供が何を求めているのか、にもっと敏感でありたいと思います。
少なくとも我が子は、今の時点で英語を話したいとはこれっぽっちも思っていない。

お教室に通ってくれているNちゃんは、リチャードスキャーリーや恐竜のお話が大好きです。
年少で既に、ほとんどの英語が読めるようになっていました。(どうやったらそうなるか?なんて野暮なこと聞かないで下さいね。Only God knows!)パピーと違って、読んでもらうより自分で読むほうが好き。レッスンでひたむきに絵本を読むNちゃんはたまらなくかわいいです。
そんな優秀なNちゃんのお母さんが、こんなメールを下さいました。

(前略)
そんなこんなで私ども親子の洋書絵本生活もだんだん本当に心から楽しめるものになってきたなぁと感じる今日この頃です。
(中略)
N子は赤ちゃんのころから絵本が大好きな子で求められるままに絵本をたくさん読み聞かせてきました。物語の難しさなんて一度も気にしたことがありませんでした。
本の裏表紙に「読んであげるなら3歳から 自分で読むなら小学生低学年から」と読む目安みたいなものが書いてある絵本が多くなりましたよね。でも私はあんな目安、本当に無視してN子が喜ぶのであれば難しい内容の絵本でもどんどん買い与えて読んであげました。
「これを読んで字が読めるようになってほしい」とか「これを読んでこの文法を身につけて欲しい」なんてまったく思いませんでした。ただ純粋に喜ぶものを読んであげていただけでした。

それなのに言語が日本語から英語に変わっただけで、「この絵本からこの単語を覚えて欲しい」とか「過去形を理解してほしい」とか思うようになってしまっていた頃がありました・・・。
日本語では純粋に楽しめた絵本の世界が英語では楽しめなくなっていました。
でも最近は先生に洗脳されたのでしょうか(笑)
本当に純粋に楽しめるようになってきました!!!
(中略)
今の英語育児は「小さい頃に成果を出さなければ失敗だ」と目に見える成果としてアウトプットを望む傾向にありますよね~。
私もそうだったのでよくその気持ちもわかります。

でも今話す相手もないのに英語を話すなんて不自然なことなんですよね。
子供にとってはなんの利益もない。
今はゆったりと英語、日本語に関わらず、絵本を通じて空想の世界でいろんな疑似体験をさせてやることが大事…
(後略)


そして翌日、もう一通続きが。

○○(ある、英語育児交流広場)ではやはり
「英語育児はアウトプットしてこそ成功なり!(しかも小さければ小さい程優秀)」という考え方をする方が主流でして、私もその考えに流されそうになった時もありました。
でも昨日お送りしたメールのように、先生にその考えをリセットしていただくことができ、今ではゆる~く楽しむことができるようになってきました。
極論を言うなら○○○さんがおっしゃっていたように「英語は身につかなくても「幼いころお母さんと英語の絵本を楽しんだ」という記憶だけは子供に残るだろう。それだけでも十分」と心底思えるようになってきました。
仮にN子が将来英語が話せない大人になったとしても、それはN子の人生に英語が必要ではなかったということだけのことなのだ、とさえ思います。
必要に迫られた時の土台となるものだけを作っておいてやりたい。
それも楽しく。
だから今は純粋に英語でも日本語でもいいから絵本を通じて子供との時間を楽しみたいと思っています。
(後略)


英語教室をやっているくせに、「子供が英語を話し始めるなんて不自然」なんてトンでもないことを言う英語の先生。それが私。
でも、必死の私の思いを、Nちゃんのお母さんは直球で受け止めてくださった。
私は、嬉しくてなんだか涙が出そうになりました。
自分の思いを理解してくれる人がいることは、とても幸せです。
AUTHOR: 由里子 EMAIL: oakenglish@hotmail.co.jp URL: http://www.geocities.jp/kashiwagienglish/ IP: 219.118.137.122 DATE: 04/20/2009 22:49:27 ★rickymomさん、 8歳の息子さんと、ウチの息子がそっくりです。 日本語の絵本でも英語の絵本でも自分から読む、ということをしたがりません。 いつも「読んで」と差し出してきます。 それは、能力の問題ではないようです。 >で、最近はあと何年読み聞かせさせてもらえるかしら・・・・と、考えるようになりました。 まったく同感で、この幸せな時間を大切にしたいと思います。 なのに、方や「一人読みがいつまでも出来ない」「どうやったら一人読みするようになるか」という、お母さん達の悩みが絶えず聞こえてくる。 答えは一つ 「『大人』になったら、ひとり読みしますよっ!」 考えてみりゃ当たり前のことなのに、不安だった日々があります。 マサミさんに散々「いつかは絶対に読むようになる。それは間違いない」と言われて、随分楽になりました。 「読んで」と本を差し出してくる彼らは、私達の大切な『子ども』なのです。まだ『大人』じゃない。 急ぐ必要なんてどこにもないですよね。
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category: 英語講師として思うこと

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コメント

 

★N子ママさん、
私個人に書いて下さったメールを、ここに掲載することを許可くださり、ありがとうございました。
私の息子のように、マニュアル(今の私達には存在しませんが)通りに結果の出ない子であれば、早々に諦めもつき(?)、子供の本来のペースに気付くのも、比較的早いと思うのです。
でもN子ちゃんは、年少で一人読みを始める、という誰が見ても「すっご~い!」と言われる一つの結果を出してしまった。親だったら、次は「ペラペラ」話す、「スラスラ」書くという結果を出したい、という欲が生まれるものです。
そして、ママの期待を裏切らないよう頑張ってしまうお子さんとペアだったら…。
ところが、N子ママさんは、読めるN子ちゃんのことを「うーん、そういう子なんでしょうね。」とただニコニコ仰っていた。
そして意志のしっかりしたN子ちゃんがやりたいことに、目を向けて下さった。
我が家こそ、いくらほざいたところで「バイリンガル育成コースから脱落した人間のイイワケ」にしか聞こえないかもしれません。(上記のブログ主さんから見たらね。)優秀なN子ちゃんママさんだからこそ、その「ゆったりまったり」姿勢からは、学ぶものが大きいと思いました。{笑顔}
> そしてただのダラダラした“ゆったりまったり”にならないように日々読んだ絵本を記録する用紙を作成してくださる点もさすがです(笑)
あー、N子ママ節!(爆)
N子ちゃん、Tくんに
「せんせいもふたりのこと、食べちゃいたいくらい大好きよーっ」
と、お伝えくださいね。

由里子 #79D/WHSg | URL | 2008/06/18 08:39 | edit

おはようございます。いつもお世話になっています。N子ちゃんと同じクラスのS&Sの母です。
私も例の論争(?)が気になり、ブログをのぞいてみました。
ブログのお母様が言ってることもうなずけるし、批判をされる方が言ってることもうなずけて、なんだかもやもやした気分になってしまいました。
私はどうしたいのか。息子をバイリンガルにしたいのか。ハリポタクラスをスラスラ読めるようにしたいのか。それとも、結果がどうであれ、純粋に英語を楽しめればいいのか・・?
でも先生のこのブログを読んで、なんとなく気持ちの整理がついたような気がします。
>自分が子供にどうあって欲しいと望むより、子供が何を求めているのか、にもっと敏感でありたい・・
本当にその通りですね。
先日、息子の大好きなCurious Georgeを読んでいて、その中で、新聞配達中のジョージが売り物の新聞紙で船を作り、全部川に流しちゃうお話がありました。息子もやってみたいというので、同じように新聞紙で船を作り、人工の小川のようなもののある公園に持っていって流して遊びました。本当に楽しかったようで、帰ってきてから、また同じ本を読むといいました。本当に純粋に絵本を楽しんでいると感じ、私も幸せな気分になりました。
せっかく親子で絵本を読んでいても、アウトプットを求めたり、「学習成果」を気にしていては、親もイライラしてきてしまって心底楽しめない。結果、子供もストレスがたまる。私とSとの絵本生活は、上記の「ジョージ体験(?)」のように、いつも楽しいものでありたい・・・と心底思いました。

S&Sの母上 #79D/WHSg | URL | 2008/06/17 09:35 | edit

柏木先生、こんばんは{笑い}
いつもレッスンではお世話になっております。
例の英語育児界では高名な方(?!)のブログでのあの論争。
私もあの方に共感しているからというわけではなく半分興味本位で議論の経過だけは
欠かさずウォッチしています。
ただなんでしょう。。。
毎回読むたびに気分が悪くなるのですよね。
(だったら読まなければいいのですが、読んでしまう{困った})
この気分の悪さはなんなんだろう・・・とモヤモヤしていたところ、この柏木先生のブログ
を拝見しスッキリしました。
>お母さんが頑張れば頑張るほど、子供達は辛い状況になっていくのではないか
この一言に尽きると思います。
>「幼児から始めたら誰でも英語くらい喋れるようになる。うちの子くらいなら誰でもなれると思う。」
ある程度の実績を出された方にこのように言い切られたらやっぱり自分のやり方を否定し、そして
最後には子ども自身を否定してしまうと思います。
そして、ちょっと前の私だったらきっとそういう末路をたどっただろうな・・・とも思います。
今回このような形で私の自戒というか先生への感謝の気持ちでお送りしたメールを
ご紹介いただけて嬉しいです。
メールにも書きましたが、今では私はすっかり先生に洗脳され(笑)、“ゆったりまったり”と
絵本生活を楽しませていただいております。
感謝、感謝です!
そしてただのダラダラした“ゆったりまったり”にならないように日々読んだ絵本を
記録する用紙を作成してくださる点もさすがです(笑)
私が正真正銘の三日坊主人間だということを看破されていたのですね{汗}
いい意味での緊張感も持ちながら毎日絵本を楽しんでおります(笑)
N子も(ついでに下の坊主も)先生のことが大好きです。そして先生のレッスンが大好きです。
今後ともお世話になりますがよろしくお願いいたします。

N子ママ #79D/WHSg | URL | 2008/06/16 23:19 | edit

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