子供と英語絵本のある暮らし

英語絵本がいっぱいの子供英語教室 Kashiwagi English Roomから~

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オーストラリア その6「子供達のホームステイ」 

 

私達のホームステイは、得る物ばかりでした。MaryとHarryの2人に、幸せな思いをたくさんさせてもらいました。
それをさらさら書くことを躊躇っていたのには、実は理由があります。
(ブログ書くの、さぼってるだけじゃないの~っ)
前のブログで、

旅の3日目に、いよいよホストファミリーとご対面、となりました。
(中略)
他の子供達がホストファミリーと上手くやってくれることを祈り、心の中でGood luck!と呟きました。


と、書きました。
この願いが叶わなかったのです。何から書いたらいいのか、ずっと心の整理がつかなかったのです。で、今日に至る。

私の生徒であるYくん、Sくん2人の4年生がペアで、7歳、5歳、3歳の男の子がいる家庭に引き取られていきました。

ご対面直前、はっと見たら、Yくん昨日と同じ、真っ赤なシャツを着ていました。確か、「これ気に入っているから」と言って、夜もパジャマ代わりに着ていた!
私「ホストファミリーとの初めてのご対面よ!汗臭くない?」
「だーいじょーぶ、だーいじょーぶ。これ、オレのお気に入りだし」
「気に入っているものより、臭くないのに着替えなさいっHugされるかもしれないよっ」
「オレ、これが一番似合うもん」
「いいから、きーがーえーなーさーーーーーーーいっ」
もうっ。今は私がお母さん代わりだから言っちゃうよっ。
お母さんが清潔なシャツをたくさん持たせてくれているというのに、まったく…。ま、一番のお気に入りのシャツで対面したかった、というただそれだけの気持ちだったのですね。こういうところが、男の子はカワイかったりします。

週末が明けて、皆と再会。
ホストファミリーとどうだった?という話になります。
彼らがいきなり「オレ達、サイアク…」
んもうっ、今の子はすぐに「サイアク」って言うんだからっ。
「どうしたのよ?どっか行った?」
大きなため息。
「オレ達、一日中、教会の保育所みたいなところに入れられてたんだよ…」

???

聞けば、彼らのホストファミリーは敬虔なキリスト教信者。日曜日は教会、です。
大人は、礼拝や教会仲間との交流に没頭するため、子供達は、子供専用の教会学校のようなところに入れられるのだそうです。
それにしても10代の彼ら。クレヨンと画用紙を手渡されて「好きにしていなさい」と言われても…。
何時になれば帰るのかもわからない。結局朝から晩まで、だったのだそうです。
とても辛い一日を過ごしたのでした…。

その家庭での生活が始まった日、どきどきわくわく、日本からのお土産を渡しました。
でも、喜んでくれた様子は愚か、Thank youの一言すらありませんでした。
「どんなプレゼントでもすごく喜んでくれるオーストラリア人」だけを想像してきた彼らは、ずっどーーーーーんと突き落とされました。
忙しすぎるお母さん、彼らのプレゼントに対して、感謝の気持ちを表す心の余裕もなかったのでしょうか。

2,3日経つうちに、二人は朝ごはんを食べてこなくなりました。
「(毎朝出されていた)このシリアル、好きじゃないからもういらない」
「あっそ」
これで、終わりだったようです。
出されたものを拒否した彼らが悪いのか、
他の食べ物のオファーをまったくしてくれなかったホストファミリーが悪いのか。
(その後仲介が入ったら、「トーストなら食べる」「じゃ、用意するわ」で落ち着いたのですけどね。)

ヤンチャ盛りで言うことを聞かない、7・5・3歳の子供達にも困り果てていました。
彼らの持ち物に悪さをしたので注意したところ、トラブルが大きくなりました。

家の中やホストファミリーの写真を撮る事も禁じられました。

「ホストファミリーにインタビュー」の宿題、ありました。(私達のホームステイ編、参照)本来ならこの宿題は、ホストファミリーとコミュニケーションをとるのが目的だったのだと思います。
Yくん、「忙しそうだから、頼まんかった(=やってない)」。うーん、頼みたくなかったんだろうな。
Sくんはやってきました。「お願いしたら、全部書き込んでくれた」
真面目なSくんと、意思のはっきりしたYくん、らしい。

日が経つごとに、Yくんがホストファミリーに対して背を向け始めたことは、誰の目にもよく分かりました。Sくんは親友とホストファミリーの狭間できっと辛い思いをしていたことでしょう。
私は焦りました。でも
「お願いだから、ちゃんと向き合ってね」
と、会うたびに口で伝える以外は、何も出来ませんでした。
彼らの気持ちや意思が読み取れず困っている、彼らのホストマザーの気持ちも分かるような気がしました。
「ちゃんとコミュニケーションとろうとしている? 辞書でも本でも使って、言いたいこと、聞きたいことを伝えようとしている?」心の叫びにも似た私の言葉も、彼らにはお小言にしか聞こえなかったかもしれない。
そして残念ながら、そのまま帰国の日を迎えてしまいました。

彼らのホームステイは、どうしてこんなことになってしまったのだろう。
暗澹たる思いが、しばらく拭えませんでした。

出発前、Sくん、Yくんが、ホストファミリーとの生活を想像しながら一生懸命、英会話の練習していたこと。
折り紙を作り、100円ショップで頭を捻り、楽しくお土産の工夫をしていたこと。
一番のお気に入りのシャツで(多少、汗臭くっても)の対面を、本当に心待ちにしていたこと。

そんなことを思い出し、彼らの戻らない時間を本当に申し訳なく思いました。今もずっと思っています。
私とホストファミリーを変わってあげれば良かった、と思いました。今も思っています。

でも私の心を救ってくれたことがありました。

帰途の空港で、家族と対面したYくんの最初の一言が
「楽しかったー! もっかい行く!」
だったそうです。

また、帰国時のアンケートの「ホストファミリーはどんな人でしたか?」という質問に、Sくんが
「おかあさんはやさしい人でした」
と、書いていてくれたそうです。どこかでそう感じたことがあったのでしょう。それも、きっと嘘ではないと思います。

そう言ってくれてありがとう。
人に気を遣って、とか、嫌な思い出に蓋をしよう、とか、そんなことを考えずにそう言える、あなた達もやっぱり逞しい。

それから、ホームシックが一番酷くてよく涙を見せたけれど、「最初の自己紹介からステキな子だったわ」とホストファミリーに言わしめたYoくん。2週間、本当に頑張った。
常に自分のペースを守り続けた、芯の強いEちゃん。(彼女は世界中のどこにお嫁に出しても恥ずかしくない女の子だと、つくづく思いました。)

みんなみんな、この旅を成長の一つの糧にして、ステキな大人になってくださいね!
AUTHOR: 由里子 EMAIL: URL: IP: 125.13.242.124 DATE: 08/13/2008 10:47:06 ★kaoruさん、 由里子@お盆につき里帰り中{ひまわり}、です。じじばばのうちで、でれでれしています。 で、お返事が遅くなってごめんなさいね。 「つらいこともあったけど、良い経験になったね」とは、私の立場から言えることではありません。やはり、楽しい思い出満載で帰らせてあげたかったというのが本音です。 親御さんにしても、大切な子供さんが自分の手から離れていた2週間、どれほど心配されていたか。胸が痛みます。 それでも先日、一人の子のお父さんが帰国後の変化などを詳しくお知らせ下さいました。 彼に、大きな成長を見た、と。 結局、マサミさんが言う通り、彼らにはこれらの辛い思い出も「経験」の一つにかえる力を備えていたのだと思います。 そういう逞しさ、強さを持った子供を育てるって、本当に大事なんだと思いました。 お盆が明けたら、夏休み絵本講座でいよいよお会いできますね。 楽しみにしています。
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category: オーストラリアの旅 2008春

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コメント

 

由里子さん
昨日は忙しいところ、ありがとう。本がやっと来てほっとしてます。
一年前に「次の教材」といいながら、決まらない私たちのグループのなんとスローなこと!イギリス人のお父さんの「今度はイギリス英語で」の一言で混迷していた教材選びでしたが、彼がORTを気に入っていたのは幸いでした。
ありがとう。
で、ホームスティ
何度も電話でこの話はしましたね。
そして、由里子さんの中に晴れないものがあったのも良く分かります。私もSくんとYくんのホストの方にお会いしましたが、由里子さんの憤りに私も共感します。
SくんもYくんも良くがんばりましたよね。つらい記憶や納得できない思いもあると思います。でも今回の件は彼らは何も悪くは無いです。もし仮にあったとしても、やはり子どもを受け入れると言うことは、それ相応の責任と義務が相手にあります。それを棚に上げて論じるのはおかしいです。
彼らの力を後は信じるしかない、というのは彼らを愛する大人にとっては辛いことですが、今回の初めての海外体験で得たものは(ホームスティということではなくて)きっとあると思います。それを自分の人生に生かすことが出来る、能力の高い子どもたちだと信じてこれからも支えてあげたいですよね。
由里子さんの優しい、人を思いやるキモチ、2週間がんばった子どもたち、それを支えたお母さん方、それぞれの中で新しい物をまた生み出していくことでしょう。
たくさんのありがとうを皆さんへ。
この場をお借りしてお礼申し上げます。
マサミ

マサミ #79D/WHSg | URL | 2008/08/08 09:54 | edit

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